ボクは音楽室にいた。掃除当番だったから・・・
1台あるグランドピアノの周りには音楽の先生と数人の女子。
そのピアノの椅子には同級生の男子1名が鎮座していた。
「なんだよカッコつけかよ」
そう心の中でボクはつぶやくと、ほとんどチリもない床を掃除しはじめた。
直後、室内に響くフォルテシモに、さっきつぶやいたことを後悔した。
そして輪の真ん中でピアノを弾く同級生から5分間
目を離すことはできなかった。
いや、なんかのドラマやマンガじゃないですよ。
実は中学校のときの実体験なんです。
そのときのピアノ奏者は写真の「石井克典」くん。
(なんだか「横に引き伸ばしたペ・ヨンジュンさん」みたいですが・・・失礼(^^;)
そのときは超絶技巧練習曲のなにかを弾いていたと覚えているのですが、
聞いていて「サブイボ」(いい意味でですよ)ができました。
「のだめカンタービレ」「ピアノの森」「神童」などの人気ピアノマンガが
流行ってますが、それらを読むとその時の音楽室の音が脳内に蘇ってきます。
彼は「浜松国際ピアノアカデミー」出身で第2回のアカデミーコンクール優勝者。
カーネギーホールでも演奏経験があり、実際のところ「のだめ」より上いってます。
「のだめ」といえば第3回優勝者の清塚信也さんはドラマで「千秋真一(玉木宏さん)」
のピアノ吹き替えをしております。
第5回の優勝者、上原彩子さんは「2002年第12回チャイコフスキー国際コンクール
ピアノ部門」で優勝したことで一躍有名になりました。
この名ピアニスト達を輩出しているのが「浜松国際ピアノアカデミー」なのです。
国内外から指導者を招聘しピアニストを養成する学校です。
http://www.actcity.jp/hacam/PianoAcademy/img/History/History.htm
今、開催されている浜松国際ピアノコンクールとは別物(まったくの別物では
ありませんが)なのですが、不思議とアカデミー出身者のピアニストのほうが
世に知られているような気がします。
さすが「音楽の街」、浜松。
欲をいえばピアノだけじゃない音楽アカデミー、音大、プロの楽団がほしいところですね。